人が手を動かしたり、考えたり、何かをするときには、必ず脳が活動しています。このことは、脳のある部位から他の部位に信号を伝えるための神経伝達物質という化学物質が、働いていることでなされています。この神経伝達物質は多数あり、パーキンソン病では、その中のドパミンという化学物質が不足することにより起こる病気です。
ドパミンは、脳内の黒質とよばれる場所で作られるのですが、パ−キンソン病では、黒質の細胞が減少し、ドパミンの作られる量が減少します。だれでも年齢とともに黒質の細胞が、減ってきます。それは一種の老化現象と言えますが、しかしパ−キンソン病では、その減り方が早くなってしまいます。なぜ黒質の細胞だけが減少するのかは、わかっていません。
ドパミンは、手足を動かすときに、その動きが滑らかになるような調節をしています。それゆえに、パ−キンソン病では、動きが遅く鈍くなったり、手足の関節が固くなるような以下のような症状があらわれます。このようなときは、是非ご相談ください。
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じっとしているときに手足がふるえる。 |
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手足の関節を動かしにくく、体の動きが遅くなった。 |
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体の動きが鈍く・歩きにくくなった。声が小さくなった。 |
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歩き始めると、自分では止まれない。歩き始めで足がすくむ。 |
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