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脳血管障害(脳卒中)は、がん、心臓疾患、肺炎などについで日本人の死亡原因の第4位です。しかしながら、寝たきりの状態になる原因の第1位です。したがって、多くの介護が必要な状態となりやすいのです。脳血管障害は、3つの形に分けられます。それぞれの病気について簡単にお話します。
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脳梗塞 |
脳の血管がつまることでおきる病気です。原因は大きく2つあります。ひとつは脳血栓で、脳の血管の動脈硬化の進行により血管の壁が厚くなり、血管は管なので血管の中が徐々にせまくなり最後には、血管がつまることになります。動脈硬化を進めるのは、高血圧、糖尿病、高脂血症や高コレステロ−ル血症、喫煙などです。もうひとつは脳塞栓で、主に心臓から血の塊が脳に飛んできて、脳の血管に突然つまることでおきます。ですから、急に病状がでることが特徴で、意識がなくなったり、麻痺が出たりすることもあります。まさに卒中という言葉があてはまります。
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脳出血 |
脳の血管が破れて、脳内に血の塊ができます。大きさによっては命にかかわる状態となります。原因の多くは高血圧です。脳出血のおこる場所は、4か所と決まっています。
最近は高齢者の場合、脳出血が脳の表面か表面下にみられることがあり、この場合は血圧との関係はないことが多く、急にボンヤリしている、話さなくなったなどの症状がみられます。
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くも膜下出血 |
脳の血管にできたこぶ(脳動脈瘤)が破れて発病します。突然に今までに経験したことのない頭痛が起きます。その時はできるだけ安静にして、至急救急車を呼んでください。少ないケ−スですが、急に頭痛がおきて、その後に後頸部に痛みが続くときも発病している危険性がありますので、至急医療機関を受診されることをおすすめします。
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